突発性難聴と向き合って20年

まだ鍼灸学生だったころ友人が眩暈と耳鳴りで倒れその病名を知りました。その時は原因不明と聞かされ理解も出来ないまま暗いトンネルを見ているような気分だったのを覚えています。その後突発性難聴治療を主している鍼灸院(突発性難聴はり治療ネットワーク本部)にて勤務するご縁をいただきたくさんの突発性難聴治療に関わらせて頂きました、独立開業後も多くの方にご縁いただき20年が経ちました。開院後は勤務時の治療経験を活かし、加えて学び直した中医学理論と合わせ突発性難聴、メニエール病など耳関連の方々のパーソナルケアをさせていただいております。

突発性難聴とは

突発性難聴とは「生来健康で耳の病気を経験したことのない人が、明らかな原因もなく、あるとき突然に通常一側の耳が聞こえなくなる病気をいう」と定義されています。
いつ発症したかという自覚が明らかなのが特徴で(例えば、朝目が覚めたら、通勤途中でなど)耳の聞こえずらさに加え、耳鳴り、耳閉感、外部の音や自分の声が反響するといった症状を伴ったり、一時的にめまいを発症することもあります。原因は不明とされていますが、ウィルス感染説や内耳循環障害説が考えられています。

最近では著名人による突発性難聴やメニエール症の報告があり、その病名が広く知られるようになっています。過度なストレスや過労が原因のひとつと考えられており、誰でもなりうる現代病といえるでしょう。

明らかな原因はない、目に見える原因はない

明らかな原因がない、それは目に見える原因がみつからないということ。東洋医学はレントゲンなどの検査技術や解剖(はあったようですが)のない時代から体の機能や物質的役割、体という全体性、自然界との繋がりについて観察し体系化されたものです。現代は西洋医学が中心となり各種病気治療は大きく発展してますが、その中で伝統医学・東洋医学にも役立つことはあると考えています。
突発性難聴やメニエール病に関しても現代医学の治療をしつつ、東洋医学の知恵を用いて個々の状態を紐解き原因となることを探っていきます。それは目に見えない、とは言え日ごろの生活習慣、思考癖であったり、良かれと思ってやっていた(食生活や運動など)ことだったり、そういった積み重ねが発症に繋がっています。ひとつひとつ向き合いながらバランスを整えていくことが回復、完治に繋がっていきます。

また現状は体に負担があった、ということです。入院される方もいます。その後退院した=完治したとはいきません。
同じような生活リズムでは回復完治は難しく、更に少し改善してもまた不良状態に戻る、再発ということもあります。

目に見えない、周りから辛い症状についての理解を得ずらい疾患でありその点は悩めることではありますがご自分の体ですので向き合ってみる時間と考え、療養休養を取り入れ改善させていってほしいと願います。

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この記事を書いた人

ボディワーク歴25年鍼灸師歴20年以上
2007年鍼灸治療・鍼灸セラピー カーチャ開業
おひとり様と向き合う鍼灸院。個人にとっての健康とはなにかを共に考えながら心と体を育てるパーソナル鍼灸ケアをご提供しています。
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