カーチャ開院前より突発性難聴はり治療ネットワーク本部にて突発性難聴の治療に携わらせて頂いてきました。開院後は勤務時の治療経験を生かし、中医学をベースにカーチャ独自のホリスティック療法で突発性難聴はじめ耳に関する治療に努めさせて頂いております。
突発性難聴とは
突発性難聴とは「生来健康で耳の病気を経験したことのない人が、明らかな原因もなく、あるとき突然に通常一側の耳が聞こえなくなる病気をいう」と定義されています。
いつ発症したかという自覚が明らかなのが特徴で(例えば、朝目が覚めたら、通勤途中でなど)耳の聞こえずらさに加え、耳鳴り、耳閉感、外部の音や自分の声が反響するといった症状を伴ったり、一時的にめまいを発症することもあります。
原因は不明とされていますが、ウィルス感染説や内耳循環障害説が考えられています。
最近では著名人による突発性難聴やメニエール症の報告があり、その病名が広く知られるようになっています。過度なストレスや過労が主な原因と考えられており、誰でもなりうる現代病といえるでしょう。
突発性難聴の治療
突発性難聴は一日も早い治療が完治へとつながります。「耳の不調?おかしいな?」と感じたら早急に病院の受診をお勧めします。
主な治療は薬剤治療であり、通院または入院による点滴投与の場合もあります。
- ステロイド剤
- 血管拡張剤
- ビタミン剤
- 代謝を高める薬剤
- 血液を固まりにくくする薬剤
- ブロック注射
- 高圧酸素療法 など突発性難聴の引き金がストレスや過労によるものであることも多く、「安静」にすることも大事な治療法です。
突発性難聴に対する鍼灸治療
鍼灸治療は病院での治療を終えてから、という方も実際多いのですが、鍼灸治療は病院での治療と併用が可能です。また病院での治療も加味した施術をしていきますので、早めの受診をおススメします。
難聴の状態、その他の症状、体質、環境、発症までの経緯をお聞きし、個人の状態に合わせた治療を行っていきます。
実証タイプ
- 難聴が急に起こった。
- 詰まったような耳閉塞感がある。
- 外気音が頭に響く。
- 日頃からストレス過度の生活。
- イライラしたり怒りっぽくなった
- 張ったような締め付けられるような頭痛に悩まされることが多い。
- 回転性のめまいがある。
- 風邪を引いた後に耳の不調を発症した。
など
虚症タイプ
- 聴力低下を発症する以前より時々耳が詰まるような感じやぼぉーっとする感じがあった。
- 段々と聞こえなくなっている
- 耳内がぼんやりとした空虚な感じがする。
- トンネルの内にいて聞こえるような響きがある。
- 食欲があまりない
- いつもなんとなく重だるく動くのが億劫である。
- 以前よりふらつくめまいを感じることがある。
- 眠れない。
- 月経血の減少、または閉経
など
虚実挟雑タイプ
虚症状と実症状が混雑しているタイプで、実際はこのタイプが多いです。
- 必要なエネルギー源の不足により、不要産物が体の流れを停滞させている。
- ストレス、過労、飲食不摂生などにより不要産物が有るために必要なエネルギーが作られない、または巡ることが出来ない。
など
実証タイプの場合は耳への連絡を妨げているものを取り除く治療を
虚症タイプの場合は耳に必要なエネルギーを補う治療を
虚実狭雑タイプには不要なものを取り除き、必要なものを補う治療を
実証タイプも虚症タイプも妨げている、不足しているものというのは目に見えるものではありません。中医学の独特の考え方で現代医学の考え方とは異なる為、とっつきにくい面もあるかと思います。が、現代医学では原因不明であるからこそ、古典医学・中医学がお役に立つこともあります。一人で悩まず、ぜひ一度ご相談ください。
個々の状態に合わせた治療、生活習慣、食生活のアドバイスをし回復~完治を目指します。
突発性難聴に限らず今感じている不調は治療をするだけで治るというものではありません、個人の意識や習慣を見直し改善していくことが完治へと繋がります。共に頑張れる人は大いに応援サポートしていきます。
難聴に伴って現れやすい症状
- 閉塞感・耳鳴り
- 眩暈
- 不眠
- 食欲不振
耳閉感
耳が塞がれた感じ、圧迫感を生じるもの。
実症タイプ:耳抜きをしたいような強い圧迫感。
虚症タイプ:もやもやと膜がかかったような感じ
耳鳴り
実証の耳鳴り:比較的音が大きく感じられ、外音にもかき消されず、頭の中まで響くような耳鳴り
虚症の耳鳴り:比較的音が小さく、シィー、サァー、ジィー、ザァーなどの耳鳴り
眩暈
実証タイプ:ぐるぐる回る、立っていられないような眩暈
虚症タイプ:ふらーっと頭部のみ、足元がふわふわなどの眩暈
その他食欲不振や不眠、鬱傾向など