陰陽説

自然界の構造はバランスにあり「陰と陽」

宇宙はある種の中庸・バランスによって成り立っていると考え宇宙に存在する全てのものは「陰」と「陽」ふたつの相反する事物から成り立っているとした理論。

陰陽分類例

明るいもの 暗いもの
熱いもの 冷たいもの
軽いもの 重いもの
活動的なもの 静かなもの
外交的 内向的
春・夏 秋・冬
上部 下部
背部 腹部

陰と陽の関係性

陰陽互根:陰と陽はそれぞれが個体で存在することは出来ず、相手の存在が自身の存在をよりどころにしている。

上という概念がなければ下という概念がない。
嫌いがなければ好きもない。

陰陽対立:陰と陽は互いに比べることが出来るもの。

太陽(陽)と月(陰)←宇宙に存在する物質
火(陽)と水(陰)←自然界に存在する物質
男(陽)と女(陰)←人間

陰陽消長:陰と陽は絶対的なものではなく量的に変化するもの。

季節をみてみると夏は陽、冬は陰。変わらずに夏でいることもなければ冬でい続けるということもない。
夏至は最も陽気極まる時で陽のある時間が最も長い時、これを過ぎると段々と陽が短くなり冬至を迎えると陰が最も極まる時で陽のある時間が最も短い時となる。

陰陽転化:陰と陽は絶対的なものではなく質的に変化する。

ホット珈琲(陽)に氷を入れるとアイスコーヒー(陰)になる、アイスコーヒー(陰)を温めればホット珈琲(陽)になる。珈琲であることには変わりはないが、温かいもの(陽)・冷たいもの(陰)とその性質が変わる。

陰陽についてはイメージしやすいかと思います。
何が陰で何が陽と覚えるよりも、何事もいい面だけでなく対する面がある、光があれば闇があり自分にも他人にも長所もあれば短所もある、見る角度を変えるとまた違った側面が見えてくるということに気づくきっかけになるかと思います。陰と陽は絶対的なものではなくて相対的もの。
脳内を柔らかくして考えましょう。